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絵本「あさえとちいさいいもうと」は怖いけど面白い!見どころを解説

あさえとちいさいいもうと

絵本『あさえとちいさいいもうと』は福音館の有名ロングセラー絵本で、黄金コンビといわれる筒井頼子さん&林明子さんの名作絵本の一つです。

今回は『あさえとちいさいいもうと』のあらすじ内容と絵に隠された見どころを解説します。

同じ作者である筒井頼子さん作の『はじめてのおつかい』に繋がるところもあるんですよ。ぜひ探してみて下さいね。

あさえとちいさいいもうとのあらすじ内容

「あさえとちいさいいもうと」のあらすじ内容についてまとめますね。

あさえが家の前の道路で遊んでいると、家の中からお母さんが出てきます。「ぎんこうに行ってくるね」と言い残して、出かけてしまいます。家の中にはあさえの妹のあやちゃんが昼寝中です。

お母さんはあやちゃんが起きる前に帰って来るからと言いましたが、お母さんが出かけてすぐにあやちゃんが起きてしまい、家の外にはだしで出てきます。

あさえはあやちゃんに靴を履かせ、一緒に遊んであげることにしました。

あさえはポケットから取り出したチョークで、道に線路を書きます。電車ごっこをするつもりのようです。

線路を書くことに夢中になっていたあさえが、ふと顔をあげるとそこにあやちゃんはいません。そのとき、ききーっと遠くから自転車のブレーキの音が鳴り響きます。

驚いたあさえは胸が激しく鳴るのを感じながら、音がした方へ駆け出します。

自転車とぶつかったのはあやちゃんではありませんでした。あさえは公園に向かって走ります。途中で、何人かあやちゃんのような小さな女の子に会いますが、あやちゃんではありませんでした。

公園にダッシュしていったあさえは、公園の砂場にしゃがんで遊んでいるあやちゃんを見つけます。あさえに気が付いたあやちゃんは、砂だらけの手をあさえに振ります。あやちゃんをぎゅっと抱きしめるあさえ。公園の入り口にはお母さんが来ていました。

お話自体は単純なんです。けれど、あさえのハラハラとドキドキがものすごく伝わってくる絵本なんですね。

子育てをしている人ならわかると思いますが、今まですぐ隣にいた子供がふっといなくなることって、ありますよね?その時の「どうしよう、どこ行ったの?」という不安と恐怖。

その感じがそのまま伝わってくるのが「あさえとちいさいいもうと」なのです。

あさえ(想像ですが4~5歳くらい?)はまだ小さいのに、ちゃんとお姉ちゃんをしていて、妹の面倒を見てあげなくちゃと思っている。それが本当によく伝わってきます。

家に子供を残して(しかも一人は道路で遊んでいる)、そのまま外出してしまうお母さんも強者ですが・・・この絵本ができた頃はそういう時代だったんでしょうね。

時代を感じつつ、それでも小さい子を思う気持ちがちゃんと伝わる「あさえとちいさいいもうと」は、読んでいて緊張はしますが、最後にはホッと胸をなで下ろしほんわかした気持ちにさせてくれます。

あさえとちいさいいもうとは怖い?

ところで、「あさえとちいさいいもうと」は怖いのでしょうか?

正直に言うと、怖いです!

るる
るる
怖い、というのは緊張でドキドキハラハラするという意味での「怖い」ですね。

絵本を読みながらドキドキと緊張するのは嫌だと思う人もいるでしょう。楽しい絵本、面白くて笑ってしまうような絵本を求めている人には、意外な内容かも知れません。

題名からは想像ができない「緊張感」を感じられるのが、「あさえとちいさいいもうと」なのですね。

大通りで自転車とぶつかった時の大きな音、途中で出会うよその子と手をつないでいるごっついおじさん。そのあたりの絵の描写が怖さを感じる部分です。

あさえとちいさいいもうとの対象年齢

「あさえとちいさいいもうと」の対象年齢は、3歳~小学生低学年あたりです。もちろん、それ以下でもそれ以上でも構いません。

読み聞かせをしてあげるなら3歳くらいからが良いでしょう。一人で読むなら6歳ごろからでしょうか。

さらっと読んでしまうとこの絵本の面白さがわからないかも知れません。反応がいまいちだったら、「ここはこういうことなんだよ」と説明をしてあげるとお子さんもわかりやすいと思います。

この絵本の絵は目線が低め。ちょうどこの絵本の登場人物であるあさえの目線で見ている感じが伝わって来ます。

大通りのトラックの屋根の部分が切れていたり、おじさんは胸から下しか見えなかったり、小さな子供の目線で動いているのがよくわかりますね。

あさえとちいさいいもうと、はじめてのおつかいの繋がり

「あさえとちいさいいもうと」と「はじめてのおつかい」は作者が同じです。この2冊の中には繋がりが見つけられるポイントがあります。

例えば、あさえが自転車のブレーキ音を聞いた時に走っていった大通り。

そこで自転車がぶつかっていた「シバタ電気」のお店から出てきたおばさんは、「はじめてのおつかい」でパンを買いに来た太ったおばさんです。

シバタ電気の近くを歩いているサングラスのおじさんは、「はじめてのおつかい」でタバコを買いに来たおじさんです。

よく見ると、電柱には筒井商店の張り紙があり、その店は「はじめてのおつかい」でみいちゃんが牛乳を買いに行ったお店です。

絵本を読んでいる時、「あ!これって・・・」と小さいながらも発見ができる楽しみがあるんですよね。さりげなく繋がっているのを見つけるのも、面白さの一つです。

あさえとちいさいいもうとは、いもうとのにゅういんにも繋がる

「あさえとちいさいいもうと」の続編となるのが「いもうとのにゅういん」。こちらも筒井頼子さん・林明子さんの作品。

表紙の絵をよく見ると、あさえもあやちゃんも「あさえとちいさいいもうと」の表紙と同じ髪型をしているんですよ。

いもうとのにゅういんは何年後の設定なんでしょうか。あさえは幼稚園生ですね。

るる
るる
「あさえとちいさいいもうと」の2年後くらいなのかな?と勝手に想像しています。

あやちゃんが盲腸で入院することになり、その夜はお父さんと二人で過ごします。翌日あやちゃんが入院している病院にお見舞いに行くのですが、そこでも見覚えのある顔ぶれが出て来るんです。

病院のロビーには、足を骨折したのであろう、あのサングラスのおじさんが看護師さんと話をしています。

その奥には自動販売機で牛乳を買うみいちゃんの姿が見えます。

ここでも、「あ!これって・・・」と発見があり、面白さを感じました。こういう設定好きです。

るる
るる
機会があればぜひ見つけてみて下さいね。

絵本あさえとちいさいいもうとは怖い&面白い

絵本「あさえとちいさいいもうと」はちょっと怖いけれど、ほんわかと優しい気持ちになれますし、面白い見どころあります。

ぜひ、「はじめてのおつかい」と「いもうとのにゅういん」も合わせて読んでみることをおすすめします。

子供だけではなく大人も楽しめる絵本。その一つが「あさえとちいさいいもうと」です。ロングセラー名作になっている理由がわかりますね。

 

 

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